たとえ1個でも低コストで高品質なリモコンをつくる

株式会社ダイセン電子工業   |   大阪府

たとえ1個でも低コストで高品質なリモコンをつくる
使用製品:
フラットベッドUVプリンター LEF-20 3Dモデリングマシン MDX-540S
アプリケーション:
工業部品/製品への加飾・印刷

リモコン・自律型ロボット・電子キット・プリント基板・CPUボードを始めさまざまな製品を開発・製造・販売。赤外線式・無線式のリモコンを1台から製造し、お客様のニーズにあった特注品に対応しています。

機構設計主任 堀尾 一雄 様

機構設計主任 堀尾 一雄 様

どうすればお客様の要望に応えられるか

代表取締役社長 田中 宏明 様

代表取締役社長 田中 宏明 様

当社が小ロットビジネスをはじめたきっかけは「100個だけリモコンが欲しい」というお客様からのご注文でした。
100個だけなのでケースの金型を作ることができません。金型代だけで何百万円もして、1個の単価が数万円になってしまうからです。
なんとか既存品を探して対応しましたが、「小ロットでもリモコンを製造できないか」という課題について、「どうすればお客様の要望に応えることができるのか」という考えのもと、取り組み始めることになりました。

今では、自社で何パターンかの汎用リモコンの金型を取りそろえ、お客様は金型代を意識することなく形状を選択し、自由にデザインすることができます。小ロットでもお客様のご要望に応えて低コストで提供する体制が整いました。

試作品で確認ができるようになった

試作にMDX-540Sを活用

試作にMDX-540Sを活用

LEF-20とMDX-540Sは、小ロット生産やデザイン試作に活用しています。当社ではお客様ごとのカスタマイズに対応していますので、製品ごとの「持ち心地」や「使い勝手」、「見た目」などの確認が非常に重要になります。それらは図面だけではわからないことが多いため、実際につくってみて確認することが大切となります。しかし、試作を1個だけつくるというのは費用の面でほとんど不可能でした。それがローランド ディー. ジー.製品を導入したことで、手軽にできるようになりました。

MDX-540Sはリモコンの形状試作に、LEF-20は表示部分の印刷に使っています。表示部分まで再現した試作品を提供することで、お客様も直感的に確認でき、判断もしやすくなったようです。
また、最近ではデザイン形状の確認には3Dプリンターが主流になりましたが、3Dプリンターでは金型形状のような制限はなく、どんな形状でも造形することができてしまいます。あくまで量産を見据えている私たちの場合は、それがデメリットになります。金型製作と同じ仕組みの切削加工機が私たちのものづくりには適しているのです。
試作が容易になったことで、お客様に対する提案もしやすくなりました。課題であったコスト面を克服したことで今では費用を気にせず、LEF-20で表示部分を印刷した完成品に近いサンプルをお渡しすることが増えています。

1個でもオリジナルリモコンを製造できる

自社オリジナル製品の無線花火点火装置の操作パネル印刷でもLEF-20を活用

自社オリジナル製品の無線花火点火装置の操作パネル印刷でもLEF-20を活用

LEF-20はデザイン試作だけではなく「数個だけ欲しい」という小ロットの生産でも活用しています。当社でご注文いただくロットは100~1,000個が多いのですが、新規の場合は100個どころか「まずは数個あればいいよ」ということもあります。そのようなときでもLEF-20を使えば、1個単位で提供することができます。また、最近のリモコンが単色ではなく、多色刷りが主流です。シルク印刷では1色ごとの版が必要になりますので、版代だけでも馬鹿になりません。小ロットで多色のシルク印刷は非常に高価なものになりますが、インクジェット方式のLEF-20であれば版代もかからずに1個から低価格で提供できます。さらに、当社ではデザインも社内で対応していることから、そこにメリットを感じて、受注をいただくことが増えました。

リモコンが主力商品ですが、最近では自社の技術をいかしたオリジナルの製品づくりにも取り組んでいます。無線で作動する花火の点火装置もそのひとつです。表示部分の印刷にもLEF-20を使っています。新しく立ち上げたビジネスで、製品改良が続いており仕様の変更が多いため、在庫を持たずにつくれるのはとてもありがたいです。

小ロットでも美しい製品を届けたい

LEF-20ならお客様の期待に応える品質でカラー印刷ができ、精度も良い

LEF-20ならお客様の期待に応える品質でカラー印刷ができ、精度も良い

リモコンの表示部分は製品の顔ともいえる非常に重要な部分です。もちろん、量産品ならシルク印刷でも綺麗にできる。しかし、小ロットでも高品質につくりたい。LEF-20はその期待に応える品質でカラー印刷ができますし、精度も良いのでとても満足しています。
これは営業をしている私がずっと言っているんですけど、製品の決め手は見た目が8割。正しく動作するのは当たり前。製品の外観が綺麗で使いやすい。それでこそ初めてお客様に満足いただけると思っています。

昔は小ロットの場合、印刷費用が高くても許される風潮がありましたが、今のお客様はコストに対して厳しくなっています。小ロットでも費用の削減が求められています。
私としては、せっかくいただいたご注文にはなるべく応えたいと思っています。お客様が品質にも価格にも満足していただけるようにしたいですね。

株式会社ダイセン電子工業様公式サイトhttps://www.daisendenshi.com/

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