「もっと利用者にやりがいのある仕事を」「安定した収益を生み出したい」
そんな想いを抱える多くの就労継続支援B型事業所にとって、UVプリンターは新しい可能性を広げる選択肢です。
この記事では、課題と向き合う事業所や、これからB型事務所を開業しようと考える方に向けて、UVプリンターを活用した“次の一手”をご紹介します。
目次 [閉じる]
1. 多くの就労継続支援A型 / B型事務所が抱える課題とは?
2. UVプリンターがもたらす4つの可能性
- ①多様なモノへの印刷で「商品開発の壁」を突破
- ②目に見える成果が「やりがい」に直結
- ③操作が安全・簡単で、誰でも携われる
- ④下請けから「自社商品」への転換が可能
3. 特に好まれるUVプリンターの特徴
4. 助成金を活用すれば“リスク少なく”導入できる
- ・「工賃向上」「新しい仕事の創出」に合致するUVプリンター
- ・実際に活用されている補助金制度
- ・「やってみたい」を、安心して実現するために
5. 自主製品のアイデアに:ビジネス事例の紹介
6. まとめ:UVプリンターはB型事業所の“ 次の一手”
1. 多くの就労継続支援A型 / B型事務所が抱える課題とは?
「うちは軽作業の下請けしかやっていないから…」
「新しい仕事を始めたくても、設備もノウハウもない」
多くの事業所では、単価の安い封入作業やシール貼りなど、単調な軽作業に頼らざるを得ない状況が続いています。確かに安定的な委託先があれば、一定の収益は見込めますが、問題はそこから先。「工賃がなかなか上がらない」「作業の幅が広がらず、利用者の成長に繋がりにくい」「職員もやりがいを感じにくい」といった課題に直面します。
特に近年では、発注元の企業側でも内製化やAI・機械化が進み、単純作業の外部委託そのものが減少傾向にあります。
「利益率の高いビジネスに取り組んで、工賃を向上したい」
「利用者が誇りを持てる作業を提供したい」
「他と差別化できる自主製品を生み出したい」
そうした想いはあっても、商品開発や販路づくりに踏み出すのは簡単ではありません。時間もコストも、知識も必要になるからです。
ですが、もしその一歩を後押ししてくれる“最適な設備”があれば——
状況は大きく変わるかもしれません。
次の章では、そうした課題に対して“UVプリンター”という選択肢が、いかに実現可能な解決策となり得るかをご紹介します。
2. UVプリンターがもたらす4つの可能性
①多様なモノへの印刷で「商品開発の壁」を突破
B型事業所が抱える「単価の低い下請け作業から脱却したい」「利用者にやりがいを感じてもらいたい」といった悩みに対して、注目を集めているのがUVプリンターの導入による商品開発・内製化の取り組みです。
UVプリンターは、アクリルや木材、革、紙、ガラス、金属など、さまざまな素材にフルカラーで直接印刷できる機械です。製版が必要ないため、最小1個からのグッズ生産が可能です。特筆すべきはその多様性で、小ロット・多品種生産に非常に適しているという点が、まさにB型事業所にぴったりの特徴です。
たとえば、地域の名所やゆるキャラをモチーフにしたオリジナルグッズを、10個・20個という少量から試作・販売することも可能。大量生産を前提としないため、在庫リスクを最小限に抑えつつ、自分たちのアイデアをすぐにカタチにすることができます。
②目に見える成果が「やりがい」に直結
さらに、UVプリンターは印刷結果が目に見えて「すぐに」わかるのも大きな魅力です。透明のアクリル板にカラフルな絵柄が浮かび上がってくる工程は、利用者にとって達成感を得やすく、「自分の仕事が商品として世に出る」という実感につながります。これは単調な作業では得られにくい、「仕事のやりがい」を提供する力となるでしょう。
③操作が安全・簡単で、誰でも携われる
また、操作が安全でシンプルであることも見逃せません。
ローランド ディー.ジー.のUVプリンターはフルカバー構造で、カバーオープン時には印刷が止まる仕様なので、印刷中に作業者が怪我をするようなリスクがありません。
プリント送信ボタンを押す、素材のセットをする、出来上がった商品を取り出して袋詰めするなど、工程を分解すれば障害のある方でも無理なく担当できる作業が多く、「みんなで一つの商品を作り上げる」仕組みづくりが可能です。チームでの分担や協働作業を通じて、職業訓練の場としても価値を発揮します。
④下請けから「自社商品」への転換が可能
そして何より大きなメリットが、「下請けから自社商品の開発・販売へ」という事業転換を現実のものにできる点です。地域の雑貨店や道の駅で販売したり、ECサイトやSNSを通じて全国に販路を広げたりと、UVプリンターがあれば“ものづくり”と“売る”を一体化したビジネスモデルを展開することが可能になります。
このように、UVプリンターはB型事業所にとって「利益性」「利用者のやりがい」「地域との連携」すべてを兼ね備えた、次の一歩を実現するツールとなり得るのです。
3. 特に好まれるUVプリンターの特徴
就労継続支援B型事業所が安定的な収益を得るためには、「高付加価値で利益率の高い商品設計」が欠かせません。UVプリンターを活用すれば、原価を抑えつつも、独自性のある商品を展開しやすくなります。
たとえば、無地のスマホケース。素材単価は1個あたり数百円で仕入れることができ、そこにUVプリンターで障がい者アートのイラストを印刷すれば、世界にひとつだけの“アートプロダクト”として販売可能です。
障がい者アートのようなコンテンツは、商品のストーリー性や社会的な価値がさらに高まります。「応援消費」や「共感型ギフト」としても広く受け入れられやすく、商品に高付加価値を与えやすいアイデアの1つです。
このとき、プリントにかかるインクのコストはわずか10円程度。それでも、商品の販売価格は3,000円前後を想定できるため、1個あたりの粗利益は2,000円以上にのぼります。
インクコストについて詳しくは MO-180 特設LP を御覧ください。
このように、UVプリンターを使うことで「材料原価は抑えながら、高付加価値化によって販売価格を上げられる」商品戦略が実現可能です。数量やデザインの柔軟性が高く、在庫リスクがないため多品種展開にも向いています。
単なる内職や軽作業では得られなかった“付加価値のあるものづくり”が、UVプリンターを通じて現実のものになります。
4. 助成金を活用すれば“リスク少なく”導入できる
——導入コストの不安を軽減し、新たな挑戦を後押し
B型事業所にとって新たな設備導入は、利用者の工賃向上や作業の幅を広げるチャンスである一方、初期投資のハードルが大きな課題となりがちです。そこで注目されているのが、「障害者就労施設等設備整備費補助金」や自治体ごとの支援制度など、就労支援施設向けの助成金の活用です。
「工賃向上」「新しい仕事の創出」に合致するUVプリンター
助成金の多くは、「利用者の作業環境改善」「工賃水準の向上」「就労機会の創出」といった目的に基づいています。UVプリンターは、これらの目的と非常に親和性が高いツールです。
- 少量多品種・高付加価値な商品がつくれる → 新しい作業ジャンルが生まれる
- 印刷結果がすぐに見える → 利用者のモチベーション向上
- 自主製品・独自商品の開発 → 利用者工賃の向上が期待できる
このように、“補助金の目的に合致する設備”として、導入の後押しを受けやすいのが特徴です。
実際に活用されている補助制度
-
厚生労働省:障害者就労施設等設備整備費補助金
- 対象:就労継続支援B型事業所 など
- 内容:作業用機器の購入や改修にかかる費用を補助(補助率や上限額は年度・自治体によって異なる)
-
都道府県・市区町村の独自支援制度
- 例:ICT機器等導入支援事業など
補助金でよく導入されているプリンター
5. 自主製品のアイデアに:ビジネス事例の紹介
——授産施設の現場にも応用できるビジネス事例
UVプリンターの導入によって、ビジネスモデルを転換できた、収益の幅が広がった具体的な事例をご紹介いたします。
有限会社シーガル 様
クリアインクで広がる新しい表現。UVプリンターで高付加価値スマホケースを量産。
UVプリンターを活用し、クリアインクによる厚盛りやテクスチャ表現で高級感あるスマホケースを実現。TPUや革など柔らかい素材にも対応できるインク特性と、安定した品質で月間5,000個以上を量産し、新しい商品開発にもつなげています。
シードット株式会社 様
1個から数千個まで。UVプリンター6台体制でオンデマンドグッズ製造を支える柔軟な生産力
1点ものの名入れからキャラクターグッズの量産まで、幅広いニーズにUVプリンターで対応。高画質プリントと扱いやすさで、新人でも短期間で運用可能な現場を構築し、多品種。小ロットビジネスを成功させています。
株式会社しまうまプリントラボ 様
高速プライマーで量産対応力がアップ。アクリルグッズ製作の効率と品質が安定
事業拡大に伴い、他社製UVプリンターだけでは大ロット対応や素材へのインク密着に課題を感じていたしまうまプリントラボ様。MO-240を増設したことで、高速プライマー機能により印刷前の処理が大幅にスピードアップし、効率よく高品質なアクリルグッズの量産を行っています。
6. まとめ:UVプリンターはB型事業所の“ 次の一手”
就労継続支援事務所が抱える「工賃アップ」「やりがいのある仕事」「安定的な収益確保」といった課題に対して、UVプリンターは確かな可能性を示しています。
少量・多品種に強く、誰でも扱いやすい操作性を備えたUVプリンターは、「下請け依存からの脱却」や「独自商品の内製化」「地域との連携」といった新たな取り組みを現実的なものにします。印刷という作業の“目に見える成果”は、利用者のモチベーション向上にも直結。これは、日々の作業に喜びや自信をもたらす大きな要素です。
さらに、国や自治体の助成制度を活用することで、設備投資への不安も大幅に軽減可能です。特に「工賃向上」や「就労の幅拡大」といった導入目的は補助金との親和性が高く、申請を通じて導入のハードルをぐっと下げることができます。
実際に、UVプリンターを導入して「地元のキャラクターグッズを制作」「雑貨ブランドを立ち上げた」「企業からの記念品を受注」といった成果を出している事業所もあり、今では多くの施設が関心を寄せています。
就労継続支援事業所の役割が“社会の一員として活躍する場を広げること”であるとすれば、UVプリンターはまさにその使命を後押しする「次の一手」になり得ます。
まずは一歩踏み出し、利用者とともに「作る喜び」と「売れる達成感」を実感してみませんか?


