クリアインクの新たな表現と技法でさらに進化した商品を生み出す

有限会社シーガル   |   岡山県

クリアインクの新たな表現と技法でさらに進化した商品を生み出す
使用製品:
フラットベッドUVプリンター LEF2-300/200
アプリケーション:
オリジナルグッズ・ノベルティ

携帯電話のアクセサリーや名刺を扱い、2009年からオリジナルスマホケースの製造をはじめました。当初は他メーカーのUVプリンターを使っていましたが、約10年前に「LEFシリーズ」の印刷品質の高さやインクの汎用性を見て、導入を即決しました。そこから追加導入を繰り返し、今では「LEF2-300」や「LEF2-200」など、計9台でスマホケースへのプリントをおこなっています。

代表取締役 江川 省吾 様

代表取締役 江川 省吾 様

合皮製の手帳型スマホケースの製造にLEFシリーズが大活躍

昇華転写ではなく、UVプリントした合皮を貼って側面までカバーしたスマホケース

昇華転写ではなく、UVプリントした合皮を貼って側面までカバーしたスマホケース

当初は1995年に通信機器販売会社として創業し、やがてオリジナルカラー名刺や携帯アクセサリーなどを扱うようになりました。2009年頃にUVプリンターを導入し、オリジナルスマホケースの製造、販売をスタートしました。当時はiPhone用スマホケースだけを扱う同業者が多い中、Android用のスマホケースを主力にして人気になりました。

オリジナルスマホケースを始めた当初は他社製のUVプリンターを使っていましたが、約10年前にローランド ディー. ジー.のLEFシリーズを見て、導入を即決しました。一番の決め手はプリント品質が高いこと。さらにインクが伸びる、割れない、定着するという特長を持つため、TPUや革などの柔らかい素材にプリントできることに大きな魅力を感じました。

スマホケースのトレンドは、当初のPCケースから徐々に柔らかいTPU素材に変化しました。さらにその後は側面まで昇華転写したPCケースや手帳型ケースに人気が集まりました。当社はLEFシリーズの導入によってTPUケースに対応し、PCケースの側面プリントには昇華転写を用いていましたが、思い切って一番人気の手帳型ケースだけに注力することにしました。手帳型は合皮製のため、LEFシリーズが役立ちます。大量注文が入った時でも、見事に対応してくれました。

クリアインクの研究を続け新しい商品や表現を生む

左:クリアインクを複数回プリントし、文字を盛り上げた上から革を貼ったもの。 右:本革にクリアインクで市松模様のテクスチャパターンをプリントした鞄。

左:クリアインクを複数回プリントし、文字を盛り上げた上から革を貼ったもの。
右:本革にクリアインクで市松模様のテクスチャパターンをプリントした鞄。

現在はLEF2-300、LEF2-200など合計9台のLEFシリーズが稼働しています。これらのUVプリンターの魅力は、機械の性能だけではありません。手厚いサポート体制も、複数台導入している理由です。機械の不具合を伝えれば真摯に対応してくれますし、パーツ交換などの相談にも乗ってくれます。こうしたアフターフォローの素晴らしさが、ローランド ディー. ジー.の機械を選び続けている大きな理由です。

LEFシリーズは、クリアインクに大きな強みがあると感じています。当社ではクリアインクを2つの用途で使っています。1つ目は通常の印刷。2つ目は凹凸表現です。厚盛りを複数回重ねることで、単純な凹凸ではない、新しい表現や製法が実現できます。
例えば、本革にクリアインクで市松模様のテクスチャパターンをプリントした鞄は、エッジの立った仕上がりで、光の加減によって立体感が増して見えるのがポイントです。LEFシリーズのユーザーであれば、このテクスチャパターンが無料で利用できるのも嬉しいポイントです。クリアインクを複数回プリントし、文字を盛り上げた上から革を貼ったスマホケースは、高級感のある仕上がりになりました。

導入直後からクリアインクに可能性を感じ、研究を重ねてきました。その結果、様々な新しい商品を生み出すことに成功しました。これからもクリアインクを研究し、新しい商品や表現を生み出し続けたいと考えています。

月間4,500~5,000個をLEFシリーズでUVプリント

本社に並ぶLEFシリーズ。スマホケースの製造時には、江川社長自らが商品設計をおこなう。

本社に並ぶLEFシリーズ。スマホケースの製造時には、江川社長自らが商品設計をおこなう。

現在は「けーたい自慢」、「スマホカバー館.com」など計12のECサイトでオリジナルスマホケースを販売し、約2,000柄のデザインをラインアップしています。消費者がスマホで撮影した写真をスマホケースにプリントするなど、オリジナルデザインの作成も請けています。その際には、プリントまでの手間を減らすため、ネット上で消費者自身がデザインするシミュレーターを開発して、効率よく商品が作れる環境を整えました。

スマホケースを製造する際には、私自身が設計をおこなっています。品質にこだわるために、作る工程を極限まで減らし、無駄なパーツを作らず、限りなくシンプルにしています。現在、スマホケースは月間2万個を生産し、そのうちUVプリントする手帳型は4,500~5,000個です。現在の売り上げ比率は、プリントしたスマホケースが約4割、革や合皮製スマホケースが約4割、革や合皮製品に関連する商材が1割、雑貨が1割です。

コロナ禍ではいち早くPVC製のマスクケースやアクリル製ドアオープナーなどを開発、販売しました。当社はもともと、中国から国内生産への切り替えを強化してきました。LEFシリーズをはじめ、様々な製造システムを社内に揃えたことによって、今では新商品を思いついたら半日で完成させることができる体制が整っています。コロナ禍ではそのスピード感が強みになり、売り上げもアップしています。

有限会社シーガル様公式サイトhttps://www.seagull1999.jp/

フラットベッドUVプリンター 最新機種

VersaOBJECT MO-240 / 180

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