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DEAD ROCK VILLAGE(野外音楽フェスサークル)×e-bird(Web制作会社) オリジナルタープ「野外フェスを100倍楽しむ!オリジナルアウトドアグッズの作り方」

オリジナルタープ前編:About Storyはこちら
PRODUCT MAKING ~DEAD ROCK VILLAGE印のオリジナルタープができるまで~

「Roland CutStudio」でカッティングデータを準備する

この「Roland CutStudio」は、STIKAに付属するカッティングデータ作成用ソフトで、AIファイル/EPSファイル(※)をそのまま読み込めるため、デザイナーが意図したグラフィックもそのままカッティングデータとして使用できる。そのため、坂東さんはllustratorで仕上げたデータからパーツをひとつずつ切り出してAIファイルとして保存し、「Roland CutStudio」で読み込んでカッティング準備が整えられた。
※Adobe Illustrator7/8のみ対応。Roland CutStudio Plug-in for Adobe® Illustrator®を使えばCS5まで対応。

Adobe Illustratorで作成したデザインデータを「Roland CutStudio」で読み込む。

「Roland CutStudio」では、直接文字を入力し、フォントを指定することもできる。サイズや文字幅など、細かな調整も可能だ。

デザインデータを「Roland CutStudio」で開くと、カット線が青色で表示される。今回はSTIKA(SV-12)の対応シートサイズに合わせて25cmの幅にパーツを並べて連続カットできるようにレイアウトした。

タープの”ペンキ加工”も”カッティングシート”も準備OK!

今回オリジナルタープにはカッティングシートとのコントラストを際立たせるため、全面スミ一色の「スミィールタープ」を採用。(株式会社小川キャンパル製、サイズは幅290cm×高さ175cm、素材はポリエステル。)Roland Cut Studioでカット準備を行う傍ら、タープには白ペンキによる加工が施された。ペンキが乾くのを待って、いよいよSTIKAを使った作業のスタートだ。用意されたカッティングシートは全部で12種類。カラーシートだけではなく、金や銀、ホログラム、蓄光とさまざまなタイプのカッティングシートが用意された。これをSTIKAでひとつずつカットし、タープに貼り付ける。

これが最終のデザイン。最初のラフからさらに作業のし易さを考慮して図案を再構成。シンボリックなロゴマークを中心に、ロックでサイケなアイテムを配置した。

最初に行ったのが、タープにペンキを振り撒くこと。作業は、ペイントが集中したり大きさが偏ったりしないよう、細心の注意を払って行われた。一見ラフに見える仕上がりだが、実際にはかなり丁寧な手作業で仕上げられている。

カッティングシートには、テントへの施工が可能な「Eカルテント」を使用した。カラーバリエーションもホワイト、グリーン、レッド、レモンイエロー、スカイブルーといった一般的な単色から、ゴールドやシルバーといったメタリックタイプを用意。さらにアクセントとして、Eカルテント」以外にホログラム、蓄光タイプなどを組みあわせ、合計12種類のカッティングシートが使用されている。デザイナーにとっては、カッティングシート選びもまたSTIKAを使用する上での楽しみのひとつである。

1. STiKAのカット準備 〜実践

まずはカッター刃の長さを決めるテストカットから。ユーロポートで訊いたアドバイスを元に、刃先は指先に触れるくらいの長さであらかじめ調整しておく。

テストカット用にはカッティングシートの端切れを使う。STIKAにシートをセットしてロック。専用ドライバソフト「Roland CutStudio」からテストカットを実行。

10mm弱の正方形の中に十字形がアウトラインでカットされるので、切りすぎていないか(糊付きシート部分だけをカットしているか)をチェック。

テストカットを終えたら、いよいよカッティングスタート。ヘッド部分にあるカッター刃が左右に動き、滑らかにアウトラインを切り抜いていく。これでステッカーの完成。

2. カットしたシートをアプリケーションシートに転写

カットを終えたら、デザイン部分を残して不要な部分を取り除く。このとき、細かい部分やカットしきれなかった場所はピンセットやデザインカッターを併用すると失敗なく剥がせる。

デザインの大きさに合わせて切ったアプリケーションシートを用意して、カッティングシートのデザイン部分に貼り合わせていく。アプリケーションシートに貼り付けたら、カッティングシートごとアプリケーションシートの糊部分を剥がす。

いくつかのパーツに分けてカットしたカッティングシートをすべてアプリケーションシートに移し取り、まずは貼り付け場所の位置を確認。坂東さんを中心に、タープにカッティングシートを置きながら相談。

3. いよいよタープにステッカーを貼るぞ!

貼り付ける位置が決まったら、アプリケーションシートからカッティングシートを剥がしていく。

タープに汚れが付いていないかを確認してアプリケーションシートのままカッティングシートを貼り付けていこう。とはいえこの段階ではまだ完全に付いていないから大丈夫。

アプリケーションシートの上からカッティングシートをタープに押しつけて貼り付け、アプリケーションシートを剥がす。このときは焦りは禁物。ゆっくりアプリケーションシートを剥がしていこう。

FINISH! デザイナーのこだわりが随所に光る、どこにもないタープが完成!

幅5mmほどの細さしかないデザインでも正確なカッティングでイメージ通りに。

赤いキノコの笠部分に白い斑点。斑点部分は段差が出ないようにくりぬいてカットし、小さな白いステッカーを貼り付けた。

蓄光タイプのカッティングシートを使ったステッカー。暗所ではある一定の時間だけ光り続けるため、黒地素材でも夜間使用に便利。

From DEAD ROCK VILLAGE ~〝ロックでサイケ〟な目立つタープでフェスを盛り上げたい!~

撮影協力:清水公園

「これは唯一無二のものが出来上がりましたね。存在感のインパクトが半端じゃない。DEAD ROCK VILLAGEここにあり! って感じです。実は以前、STIKAでカスタムしたスノボの話を聞いていたのでカッティングシートについては知ってたんですけど、こんな柔らかい布にもシートを貼れることは知らなかったので、坂東くんのアイデアには驚きました。基本的にアウトドアグッズって実用重視でデザインや色に面白みがないものが多いのですが、これだったらフェスのキャンプ場の中でも絶対に目立ってくれると思います。これだけ派手だと、もう自分達の場所を探してキャンプ場を右往左往する心配もないですよね。先に他の人がやってたら、絶対羨ましくなっただろうなぁ(笑)。だから今、早くフェスに持って行きたくって仕方ない。最初に僕たちが考えていた予算は10万円だったのですが、イー・バードさんがSTIKAを購入されたことで、その分をカッティングシートに廻せたことも大きかったです。実際には¥43,000強をメンバー10人で割るので、一人あたりの出費は¥4,000くらい。これであれば、社会人じゃなくても出せる金額だと思うので、オリジナルグッズ作りがブームになるんじゃないでしょうか?

こういうオリジナルグッズがひとつあることでもっと野外フェスを盛り上げて楽しむことができるって、もっとたくさんの人に知ってもらいたいな。みんながカスタムしたアウトドアグッズでフェスに参加したら、キャンプ場でテントを見ることも楽しくなりそうだし、すぐにコミュニケーションも生まれそうですよね。次はどうしよう? いっそ、70年代のヒッピーみたいにDEAD ROCK VILLAGEでクルマとかをSTIKAでデコってみようかな。このタープと一緒に、オリジナルカーで日本中の野外フェスを巡れたら最高ですね」

(DEAD ROCK VILLAGE/栗原一郎さん)

オリジナルタープ制作コスト

「カッティングシート購入費」にはEカルテントの購入代金(ホワイト:横幅1m×長さ3m,グリーン、レッド、スカイブルー、ゴールド、シルバー:横幅1m×長さ1m、レモンイエロー:横幅1m×長さ10m)に加え、蓄光タイプのシート(横幅30cm×長さ1m)、ホログラムタイプのシート(横幅30cm×長さ1m)の購入代金と、購入したカッティングシートをSV-12の幅に合わせて裁断してもらう「スリット」の代金が含まれている。

From Creator ~あらためて思う〝モノ作り〟の楽しさ!~
坂東丈寛さん
坂東丈寛さん

デザイン作業は、普段の仕事とは違って本当に純粋に楽しむことができました。コンセプトも「ロック好き、サイケ、頭悪い感じ」(笑)など、やりたいことを全部盛り込んだ感じです。(カッティングシートの特性上)グラデーションなどは使えず、単色を用いてオブジェクトを組み上げていくことも新鮮でした。カッティング段階での苦労はなかったのですが、分割して貼り合わせる作業はお手本がなかったので探り探りといった感じで(笑)。今考えるともっといい方法があったようにも思いますが、この辺りを考えることも手を動かす面白さのひとつですよね。

何と言っても、実際に出来上がったときの感動は普段の仕事で得られないものがありました。想像以上に良いものが出来上がって、少しの間会社に置いておいたのですが、色んな人が実物を見てSTIKAを使いたがっていましたよ。実はすでに僕もヘルメットに貼るステッカーなどいくつかオリジナルグッズを作っていて……、すっかりSTIKAにハマっています(笑)。STIKAのカットサイズに合わせてデザインすればシールを本当に手軽に作れるので、デザイナーであれば誰でも面白い使い方を考え出すんじゃないでしょうか。

BUSINESS MAKING ~デザイナーが楽しめる道具、遊べる道具だからビジネスにも使える~

自社のWebデザイナーである坂東さんたちのチャレンジを見てSTIKAの導入を決めたのが株式会社イーバードの代表取締役・香月聡さん。
導入までは即決となったわけだが、「デザイナーが楽しそうにしていること」「気負わずに導入できる本体価格であること」が決め手になったという。自社にデザイナーがいることを強みにオリジナルグッズ制作をビジネスにする可能性について、香月さんに伺った。

Q1 : STiKAの導入を決めた理由は?

今回のタープを当社のメンバー(坂東さん)が楽しそうに制作している様子を目撃したのが始まりです。当社のスタッフが「STIKAを使いたい」と言っているのを小耳に挟んで、普段と少し違う楽しみがビジネスに繋がれば一石二鳥ではないかと導入を決めました。
自社の仕事でも巨大スクリーンで表示する映像の制作ではパソコンのモニターとの印象の差を楽しんでいますが、今回のタープは巨大なだけでなく、風になびいた皺が美しかったり、より一層楽しむことができました。それに、刃先の調整やシールを繋ぎ合わせてシートに貼る、といった手の感触を伴う作業は脳にも良い刺激になるので、Webデザインなどにも良い影響を与えると思います。

Q2 : STiKAの第一印象は?

「ものすごくパワフルだなあ」というのが第一印象です。これまではグッズを制作したいという要望があっても外注を前提にするしかなく、それによって、納期あるいはコストの面から実現しなかったことがありました。手元にSTIKAがあれば、〝お試し〟で気軽に制作することもできるのでいいですね。
(本体価格が)安いことにも驚きました。STIKA(SV-12)が7万円弱、一般的なカッティングシートであれば、30cm×10cmで原価40~50円程度ですから、商品を500円としても、150点程度購入して頂ければ初期投資を回収できます。当社は企業のお客様が多いので、企画が1つ実現すればいいのです。ビジネスとしては、STIKAやカッティングシートのコストは微々たるもので、それよりも、スタッフの人件費との兼ね合いの方が重要になってくると思います。

Q3 : STiKAをどのように使われるのでしょうか。

まずは、既存のお客様へ提案することから始めたいですね。たとえば、当社が運営しているWebサイトに、グアムでスカイダイビングをサービス展開しているお客様の『ソラトビ』(http://www.skydiveguam.com)があります。『ソラトビ』では、Tシャツや本人がスカイダイビングをしているオリジナル映像が入ったDVDのパッケージデザインなど、トータルにブランディングを担当しているので「STIKAで新たなグッズを制作できないか」と考えています。
次には、今であればiPhoneやiPadに貼るシールなど何かテーマを決めて、デザイナーが思い思いの商品を制作してインターネットで販売する、ということをしてみたいですね。さらには、Webサイトのユーザーをデザイナーにしてしまうようなサービスができないかなと考えています。まだアイデアレベルですが、これからじっくり精査していきたいと思います。

Q4 : 新たな顧客獲得にも繋がるアイデアが生まれそうですね。

お客様への提案の幅が広がりますし、新しいお客様との出会いも増えるのではないかと思います。現在の業務にプラスになるうえ、新たなビジネス展開もありえるでしょう。当社は多数のデザイナーが在籍し、IllustratorやPhotoshopといったソフトを持っていて、Webサイト制作及び運営が可能なので、リスクが少ないプロジェクトと言えます。ゆえに焦らず、デザイナーが楽しめる道具、遊べる道具、という点を、ずっと意識していきたいと思います。

「カッティングシートでオリジナルタープを作る」という試みは、STIKAの導入によって予想以上の仕上がりとなった。さらに副産物として、デザイン性の高いオリジナルグッズの潜在需要も引き出し、新たな顧客獲得につながるビジネスのアイデアも創出。コンシューマーはもちろん、プロの仕事にも応え、ビジネスチャンスの可能性を引き出すところはSTIKAの製品性能の高さを示していると言えそうだ。 クリエイターが見て、触って「何か作ってみたい」と思わせる道具、「STIKA」にはそんな魅力が秘められているのかもしれない。

株式会社イーバード 代表取締役 香月聡さん

株式会社イーバード 代表取締役
香月聡さん

株式会社 イー・バード
http://www.e-bird.biz/

2003年設立。Webサイト制作を中心に、iPhoneやiPadのアプリ制作、映像制作、ソーシャルメディアマネジメントを手がける。クライアントの規模は、大企業から個人まで。日本・グアム・サイパン・台湾にまたがり、扱う言語も日本語・英語・中国語と幅広く展開。クライアントが抱えるさまざまな課題や要望に対してじっくりヒアリングを重ねながら、プロとしてのアドバイスも加え、一つ一つオリジナルのアイデアを盛り込んだサービスを提供するよう心掛けている。

e-birdの社名の由来には「デジタルとアナログ、双方の要素を大切にしていきたい」という想いが込められていて、「アナログなものにも深く興味がある」と香月さん。

タープの完成を見て「この小さな機械で、あんなに大きなものを仕上げられるなんて!」とSTIKAの活用度の高さに驚いたそう。

STiKA SV-12

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高いメディア対応力を誇るカッティングマシン

今回、株式会社イーバードが導入されたのは幅250mm/長さ1,000mmのシートカットに対応する「SV-12」。PCで制作されたアウトライン図形やフォントをそのままカットできるため、細かな図案も精密にカット。一般的なカッティングシートや反射シートはもちろん、アイロンプリントシートやマスキングシートもカットできることが特徴です。
また、本体には専用ソフト「Roland CutStudio」(Windows版)が付属。文字や基本図形、曲線を直接作図したり、Adobe Illustratorデータも読み込んでカット制御が行えるので、デザイン知識がなくてもOK。もちろん、坂東さんのようにオリジナルデザインを読み込んでカット幅を決定し、STIKAでカットすることも可能です。
ステッカー制作を手軽に、多彩なメディア対応力で多様な用途を生み出すSTIKAは、クリエイターの「ものづくり」を刺激します。そこから、新しいオリジナルグッズビジネスも始まるのではないでしょうか。