HOME > TRIP RECORD編 京都ゲストハウス×ロクナナ 後編
クリエイティブセンターで話を聞いてきた武士俣さんは、早速サンプルをデザイナーの竹中さんに郵送し、連絡をとる。

そして、2週間後、改めてろうじ屋に集合した二人はローランド ディー.ジー.より届いたMETAZAを使って、
ノベルティグッズの製作に取り掛かった。
※通常、ローランド ディー.ジー.ではMETAZAの貸し出しは行っておりません。
「TRIP RECORD」ラフイメージ
旅人たちが持つオリジナルIDをイメージした。そこに日本の「御守り」のデザインを組み入れて、ろうじ屋らしいオリジナルグッズにアレンジした。

METAZAを動かすためには、付属CDから「Windows ドライバ (METAZA ドライバ)」「Roland METAZAStudio」「Roland SFEdit2」「MPX-80 Head Manager」をWindowsパソコンへインストール。
Windowsは、2000、XP、Vistaに対応している。その後、Roland METAZAStudioを起動し、プリンタの設定を行う。
次にデザイナーの竹中さん制作のIllustratorデータをMETAZA専用ソフトウェアRolandMETAZAStudio™(メタザスタジオ)に取り込む。
Illustratorの対応バージョンは7と8のAI、EPS形式なので、それ以降で作成する場合はバージョンダウンが必要だ。このほか、JPEG形式、BMP形式、CorelDRAWのバージョン7と8からエクスポートしたAI、EPS形式のデータを使用することができる。
塗りの設定、ビットマップデータの取り込みを行うなど、細かいデザインのニュアンスをMETAZAスタジオで調整したのち、印刷用にワークサイズを設定する。これで印刷の準備は整った。
素材は、金、銀、銅、プラチナ、真鍮、アルミ、鉄、ステンレスなどが使用できる。印刷可能範囲は80mm×80mmで、縦横100mm、厚さ40mmのものまでがセッティング可能。素材の底が平らなものは「粘着シート」、湾曲しているものは樹脂製の「センターバイス」で固定する
プリントは、METAZAの電源を入れて「Roland METAZAStudio」から印刷のキューを出せばOK。
9本のピンが素早く打刻し、約10分ほどで「TRIP RECORD」のプレートが完成。
旅行者の旅の軌跡が記録された、メタルアクセサリー。
自分がいつ、どこを旅してきたのか、記録された世界で唯一つのアイテムだ。
サイズは財布にも入りやすいクレジットカードと同程度に。左上の四隅の一つ上部に、ストラップや、
チェーンを通せるように穴を空けた仕様に。
プロトタイプ版として今回は、「旅行安全お守りバージョン」「世界地図バージョン」の2パターンを用意。顧客の好みに応じて選んでもらう。
シンプルに訪問国と訪問日のリストと、旅の安全祈願のお守りが刻まれたバージョン。特に願掛けは行っていないが、女将の旅行者の安全を願う愛情が詰まっているので、きっと悪運から守ってくれるはず。いつまでも手元に残してくれるアイテムを目指した。
作業時間約10分程度。
宿泊者の旅行の記録を世界地図をモチーフにグラフィカルにみせたパターン。持ち主が、地図を見せながら、自分がどのように移動してきたのか、スマートにみせびらかせることを意識した。
作業時間約10分程度。
2010年3月、日本に長期滞在していたヨースト君の旅立ちの日が近づく。
これまで宿のコンセプトづくりからよきアドバイザーになってくれたヨースト君に、武士俣さんはお礼もかねて
今回試作品として作った「TRIP RECORD」をプレゼントすることに。

武士俣さん
「どうかしら?」
ヨースト君
「うわ!すごい!これがこの前話していた、ろうじ屋オリジナルのノベルティグッズだね。ほんとに、僕のこれまでの旅の軌跡が刻まれてる!
なんといっても、この金属のプレミア感が素晴らしいね。これなら旅先でも、国に帰っても、みんなに見せびらかしたいと思うよ!旅人にとっての名刺がわりみたいだね。」
武士俣さん
「よかった!それじゃあぜひ旅先でこれを使って、色々な人との交流のきっかけにしてね。ついでにうちの宿のことをみんなに紹介してくれると嬉しいな」
ヨースト君
「もちろんさ!ありがとう!一生モノのアイテムになるね。」
竹中さんの、都会的でかつ和を感じさせる「TRIP RECORD」のデザインを完全に再現したMETAZAの高品質な出力結果には、かなり満足しています。ヨースト君にも喜んでもらえましたし、これならきっとお客様も旅先やブログで色んな人に紹介してくれると思います。
旅行者同士の間で「TRIP RECORD」をきっかけにろうじ屋が広まっていくといいですね。
お客様のご要望を取り入れながら、お客様一人ひとりにオリジナルのグッズを製作するのは、確かに大変かもしれないですね。でも、それぞれが世界に一つしかないノベルティグッズだからこそ、お客様にも一生モノの思い出として宿のことを覚えてもらうことができるのだと思います。
「金属に打刻する」っていう言葉からは、もっと大掛かりな機械で、操作も難しいイメージを持っていましたが、実際には、想像よりコンパクトな筐体でしたし、何よりMETAZAが届いてから1時間強でサンプル出力までできるくらいの簡単設計だったので、宿での運用も現実的ですね。
導入するかどうかについては、オープン後のお客様の入りを見て決めたいところです。 ただ、うちの宿は宿泊単価が3,000円と安いから、実際にグッズをお客様にプレゼントするには素材代がネックになりそうですね。でも、実際にニーズが確認できたら、1,000枚単位で発注すれば、1枚あたりの単価は100円くらいに抑えられますし、欲しいというお客様に素材代だけでも負担してもらえたら、充分実現可能なビジネスモデルになりますね。
単体の商品としても販売できるかもしれませんし、2010年5月オープン時でのお客様の反応が楽しみです!



想像以上に高精細なベクターデータが出力できたのには、びっくりしました。塗りの表現など細かい処理については、METAZAStudio上でデザイン処理をする必要はあるけれど、操作は簡単ですし、デザイン初心者の女将さんでもすぐに慣れると思います。
それと、新しいバージョンのIllustratorにも対応してもらえたら、デザイナーとしてはやりやすいかも。でも、写真や文字をプリントするだけならすごく簡単。これならプロのデザイナーでなくても、オリジナルアイテムが作れると思うよ。

今回、ヨースト君のたったひとつの思い出をカタチにした「TRIP RECORD」を製作したのはローランド ディー.ジー.の「MPX-80」。
金、銀、銅、プラチナ、真鍮、アルミ、鉄、ステンレスなど多種のメタル系素材に..様々な可変のデジタルデータをマーキングすることができるメタルプリンターだ。高精度なスタイラス(打刻針)を高速に打ち付けることで
「TRIP RECORD」のような、高精細な文字やイラストなどのベクターデータはもちろん写真素材のような階調のあるビットマップデータも鮮やかにマーキングす
ることがで きる。そのため、コダワリのプレミアムギフトを提供するギフト業者から高い評価を受けている。
しかも、本体の操作ボタンは、電源スイッチひとつというラクチン設計。
データ制作、素材の設置などのセッティングさえ済めば、あとはプリントキューを出しフロントカバーを閉めておけば、でき上がりまで待つだけ、という低オペレーション負荷を実現している。テンプレートのデザインさえあれば、ろうじ屋の女将さんが一人でも、簡単に実運用可能なレベルであることがわかった。
そして、出力時間についても、簡単な文字列なら1分以内に高速出力することができるので、対面式のビジネスでより一層、力を発揮することができるだろう。
このMETAZAを活用して、まだまだ誰も気づいていないプレミアニーズを掘り起こし、新たな高収益ビジネスを目指しみてはどうだろうか?
スタイラス方式が得意とする細かな薄いビットマップのイメージも再現可能。ベクター表現との組み合わせでより表現力がアップする。
シャープなエッジのベクター出力に対応している。今回製作した「TRIP RECORD」のリストの国名のように、級数の小さい文字でもつぶれることなく表現することができた。