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河西啓介(編集者) × SLOW(デザイン事務所) ハクキンカイロ 「所有欲を満たす、質感にこだわったグッズを」

 大人のオートバイ&ライフスタイル誌「MOTO NAVI」の編集長を務めている河西さん。自らもオートバイを所有しており、忙しい仕事の合間を見つけてはツーリングを楽しんでいる。オートバイは趣味性の高い乗り物であるがゆえ、オートバイを通じて知り合う仲間は多い。河西さんも例外ではない。チームで活動する多くのバイク仲間と知り合うなかで、もっとチームとしての絆を深めるための“何か”を提供したいと思うようになっていった。
 そこで、付き合いのあったデザイン事務所「SLOW」にアイデアを依頼。Roland DGの3D彫刻機「EGX-350」を使ったオリジナルグッズの製作に取り組んだ。

ABOUT STORY ~オートバイを愛する人々が納得できるこだわりのグッズを~

 オートバイという乗り物は、とても趣味性の高い乗り物だ。それは、目的地に到着するための道具として役割を果たすことはもちろんだが、乗ること自体を楽しむ乗り物でもあるからだ。また、自らのオートバイをチューニングしたり、さまざまなパーツを装着してオリジナリティを出したりなど、自分好みにカスタムを楽しむユーザーも多い。「モノ」としての魅力に惹かれてしまうのだ。それゆえ、趣味としてのオートバイにどっぷりハマってしまう人は少なくない。

 「基本的にオートバイは一人で乗る乗り物。だからこそ連帯感を求めている」と河西さん。ツーリングで出かけた先で、オートバイに乗っているからという理由だけで見ず知らずの人たちとコミュニケーションが始まってしまうことは頻繁に起こるケース。オートバイは、一人でツーリングに出かけるという気軽さもありながら、一方で共通の趣味を持つ仲間と知り合えるキッカケも与えてくれる、すばらしいアイテムなのだ。そしてもっと多くの仲間と知り合い、連帯感を強めたいという欲求から、チームを作って活動している人々も多い。

 チームとしての絆を深めるためにはどうすればいいのか。ひとつの答えが、チームのオリジナルグッズだ。ステッカーなどは手軽に作成できるが、おもしろみに欠ける。なにしろ、オートバイを愛する人々は、モノに対するこだわりを強く持っている人が少なくない。そうしたメンバーが納得し、なおかつ愛着の持てるモノを作りたい。そう考えた河西さんは、仕事を通じて知り合いプライベートでも親交のあるデザイン事務所「SLOW」にどんなグッズを製作したらよいのか、チームロゴのデザインも含めてアイデアを相談。オリジナルグッズの製作がスタートした。

DATA / KEISUKE KAWANISHI
編集者 河西啓介さん

編集者
河西啓介さん
自動車雑誌『NAVI』編集部を経て、2001 年に創刊された“ 大人のオートバイ&ライフスタイル誌”『MOTO NAVI』の編集長を務める。
2003 年より自転車のライフスタイル誌『BICYCLE NAVI』の編集長も兼務。2010年、自ら代表を努める出版社「VOICE Publication」を立ち上げ、大人の男のライフスタイルにこだわった雑誌、書籍の発行を手がける。

「BICYCLE NAVI」(二玄社) 河西氏とSLOW をつないだ
「BICYCLE NAVI」(二玄社)
DATA / SUPPORTER 1
SLOW inc. 御堂瑞恵さん

SLOW inc.
御堂瑞恵さん
今回デザインを担当いただいたのは、2004年に発足し、2007年に法人化したデザイン会社「SLOW」のデザイナー御堂さん。同社はエディトリアルを中心に、広告、装丁、Webのアートディレクションなども行う。

DATA / SUPPORTER 2
アトリエハンズ 我妻利夫さん

アトリエハンズ
我妻利夫さん
東京都八王子市にあるクラフトショップ「アトリエハンズ」を経営。手づくりとレーザー彫刻等で、世界でひとつだけのオリジナル商品を1個から製作している。低価格で提供しているにもかかわらず、品質には一切の妥協を許さないことが信条。

CONCEPT MAKING ~不便さにストーリーのあるアイテムが欲しい~
SLOW inc. 御堂瑞恵さん

河西さんがオートバイを愛する人たちの思い、趣向を話し、SLOW がそれを具現化する、というスタンスで作戦会議が始まった。

強いこだわりをもつチームメンバーが納得できるアイデアが出たのだろうか。

編集者 河西啓介さん

「オートバイ=鉄の馬」と言われるように、まさに鉄の塊じゃないですか。
だからオートバイ乗りって、そういったメタルの質感に敏感なんですよね。“光り物”が好きというか。
たとえばタバコを吸う人なら、ジッポーライターは必須アイテムだったりするんですよ。

SLOW inc. 御堂瑞恵さん

たしかに、アメリカン系のオートバイに乗っている方にはそういう印象がより強いですよね。
それなら、ジッポーライターにオリジナルの彫刻をするという案は? 最近はIllustratorのデータから出力できる彫刻機があるので、凝ったデザインでもきれいに彫刻できますよ。

編集者 河西啓介さん

お、彫刻するのはいいアイデアですね!
ただ、僕はタバコをやめちゃったからなぁ。 。

SLOW inc. 御堂瑞恵さん

そうだったんですか。ちなみにメンバーのみなさんの年齢層はだいたいどれくらいですか?

編集者 河西啓介さん

40歳前後ですね。ずっと乗っている人もいれば、
ブランクがあって最近また乗り始めた、っていう人もいますね。

SLOW inc. 御堂瑞恵さん

なるほど、いろいろな方がいらっしゃるんですね。

編集者 河西啓介さん

バイク乗りってストーリー性があるモノに惹かれるんですよね。会話も「何それ?」というきっかけから始まり、「これはああいうもので、あれはこういうもので」と続くような。いわゆるウンチクを語れるようなモノですかね? あとは大人っぽいモノとか、カッコイイけどじつは不便さを感じるモノなんかが好み。まぁ、これは僕の主観も入っていますが……(笑)。
ああ、そういう意味では「ハクキンカイロ」なんかいいかもしれない。知ってるかな? ちょっと待って、今持ってるから見せるよ。メタル製のカイロなんだけど……。はいこれ。自分の父親が使ってたんですよ。かなり昔に(笑)。使い捨てカイロに比べるとずっと環境に優しいし、最近また魅力が見直されているアイテムだって聞いてる。

SLOW inc. 御堂瑞恵さん

ああ、いいですね。これならメタルの質感が抜群ですし、彫刻するにはもってこいかも。

編集者 河西啓介さん

これだったら、冬場は体の芯から冷えるバイク乗りの身体には最適のアイテムになりそうですね。

SLOW inc. 御堂瑞恵さん

では、チームロゴをハクキンカイロに彫刻するというアイデアで決まりということで。さらにたとえば裏側に各自の名前も彫刻したら、所有する喜びも生まれるでしょうし、唯一無二のアイテムとしてプレミアム感が出るんじゃないでしょうか?
Roland DGの3D彫刻機「EGX-350」なら深く彫れるので、メッキの部分と素材の部分のコントラストが効いて、高級感あるものに仕上がりそうですよ。早速、敏腕クラフトショップの「アトリエハンズ」さんに相談してみます。

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