HOME >> 会社情報 >> 取組み/活動

会社情報

取組み/活動

Digital Factory 〜開発・製造部門での取組み〜

組立(CAP)

1. 生産準備(Virtual Production)
3D CADデータを使用し、コンピュータ上で試作組立を行います。この段階で生産上の問題点や生産性向上のための提案が開発部門へフィードバックされます。また、この時点で製品画像を数多く保存し、生産上の注意点などを書き込みながら作業標準データベースを作成します。



2. デジタル屋台
デジタル屋台とは、当社独自のアイディアにより※一人一台屋台生産のデメリットをIT技術を活用することで解決した生産方式です。また、デジタル屋台を動かしているソフトウェアは全て生産部門で開発されたもので「Roland D-PICS(Roland Digital Indicate & Control System)」と呼んでいます。


※一人一台屋台生産:屋台生産とは、一般的に「セル生産」といわれ、コンベアラインを用いず、製品を1個づつ生産する方法です。一人一台屋台生産は、さらに一人ひとりが第一工程から最終工程までを担当する自己完結型の生産方式です。


一人一台屋台生産のメリット(ライン生産との対比)
■機種切替作業が不要
■問題が発生しても当該屋台以外は正常に稼動可能
■複数製品の生産が可能
■工場レイアウト変更が簡単
■ラインバランス(工程割)が不要
■作業ミス、部品不適合のフィードバックが可能

一人一台屋台生産のデメリット(ライン生産との対比)
■複数工程を習熟した作業者(エキスパート養成の必要性)
■複数工程を行うことによるヒューマンエラー発生の可能性
■一人ひとりが自己の屋台で生産を完了するため、高額な検査機器などを人数分用意

『デジタル屋台の基本構成』

PCディスプレイ
生産準備において作成された3次元画像を利用した作業マニュアルが表示されます。作業マニュアルは、作業指示図を中心に工具や締付けトルクなど作業に必要な情報がリアルタイムに表示され、前工程や先の工程を確認したり部品の形状を確認するモードなど作業者の組立作業を支援するようになっています。また、「この作業の標準時間は何分です」といった指示は一切せず、作業者一人ひとりのペース・能力に合わせた作業が行えます。



パーツBOX
パーツBOXには、「ランプ」と「光電スイッチ」が取り付けられています。それぞれが作業マニュアルと連動していて、「ランプ」でその作業に必要な部品などの指示をあらわし、「光電SW」でそのパーツBOXから部品などを取ったことを感知します。「光電SW」が感知しない限り、作業マニュアルも次工程へ進みません。



 前のページへ

『デジタル屋台での検査(CAT)』

組立上の検査は全てコンピュータにより行われ、計測値の読取りや合否判定におけるヒューマンエラーの余地をなくしています。


『デジタル屋台のデータ』

デジタル屋台で作業をすると、製品名、シリアルNo.、作業者、作業開始時間、工程毎の作業時間、検査結果(NG回数、測定データ)、不適合内容、修理内容、完成時刻、出荷記録等が自動的にサーバーに保存されます。これらのデータを自社で開発した解析アプリケーションによって様々なかたちで解析し、QCD(Quality,Cost,Delivery)の改善につなげています。

(例)
パーツBOXの赤いランプのついてない箱に間違って何度手を入れたか」というデータは、「この箱はどうやら間違いやすいようだから、レイアウトを変えよう」となります。

『デジタル屋台の効果』

■工数削減
順送り生産によるラインバランスロス等が全て解消され、順送り屋台生産の時に比べ、約30%の工数削減を実現しました。

■新機種習熟ロス削減
コンピュータとの対話型作業により、順送り屋台生産の時に比べ、習熟時間が約85%削減されました。また、他人に作業を教えるロスと他人から作業を教わるストレスを排除しました。

■スペース削減
一人一台生産用の屋台はコンパクトなうえ、一人一台生産のため仕掛品のスペースが必要ありません。また、冷蔵庫と呼ばれる部品供給システムを構築し、購買部門から製造部門への横持ちをなくしたことから、部品保管スペースの削減を実現しました。

■品質向上
部品の取り忘れや間違いなどのヒューマンエラーは全てコンピュータが警告するため、部品付け忘れなどの単純ミスによる市場クレームおよび社内不良処理は0件と品質の向上に寄与しています。

■紙消費量削減
作業マニュアルを紙からコンピュータの画面上に、また作業結果は作業記録への記載からコンピュータによる自動記録に変更したことにより製品の詳細なトレーサビリティを残しつつ、生産現場での紙消費量をゼロにしております。

■生産準備期間短縮
最終試作段階から始めていた生産準備を最終試作段階以前から3D CAD設計データを活用した作業マニュアルなどの準備を行うことで担当スタッフの負担を増やすことなく、1ヶ月半の生産準備期間短縮を実現しました。

■QCDの継続的改善
製品一台ごとの生産記録データを分析することにより改善のターゲットを明確にします。

■間接業務の効率化
手間のかかる品質集計、効率集計のためのツールを用意し、生産管理スタッフの負荷を軽減しています。

■BTO/CTOへの柔軟な対応
生産変動に対するフレキシブルさで受注生産に対応が可能です。



デジタルファクトリーに関する情報
■文献
題名:NHKビジネス塾の教科書2
発行所:日本放送出版協会
題名:日本発・最先端“生産革命”を見る
副署名:中国に負けてられない!
発行所:日刊工業新聞社
著者:野口恒
■受賞
2003年03月
日本工業新聞社主催:第4回日本IT経営大賞日本情報処理開発協会会長賞受賞
2002年11月
日本経済新聞社主催:2002年優秀先端事業所賞受賞
2001年12月
日経BP社主催:第1回Windowsデジタル・エンジニアリングシステムアワード優秀賞受賞
■放送
2002年01月
NHK教育テレビ:21世紀ビジネス塾「メールで行ってみよう!」

photophoto