(情報システム科 教諭 見城和仁先生 談:2011年3月)
●MDX-500の使われ方
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2010年度課題研究作品「つながった わ」 |
2次元の画面を3次元表現し、実際の立体に起こして実感してもらうための、ものづくりの加工機として使っています。3年生の「課題研究」で部品やジグを作る工具として使うほかにも、「情報処理研究部」という部活動で、学校祭で配布する記念品を作ったりしています。
●MDXの評判
精度が良いので、アクリル板にLEDをとりつけるのもブッシュを使わず穴を開けるだけですみます。生徒はもちろん、教員にとっても、精度良くものができることは便利であり「え、これができたの!」という驚きがあります。「じゃあ、こんなのもできる?」と頼まれたりもします。正12面体模型などは、ぴったり合わせるには接合面の角度を計算しないといけないので数学的にも面白い題材でした。
●MDXによって得られる教育的効果について
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電子サイコロ:アクリル。LEDはめ込み |
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正12面体模型:アクリル材 |
MDXを使うことで縦・横・斜めと多面的に立体を見ることができるようになって欲しいと思っています。この学科に来る子どもたちは、CGクリエイターやゲームプログラマーになりたいという子が多いのですが、入学して1年目では立体の図面が描けていない。本人たちは立体として描いているつもりなんですが、何となくと違和感があります。3次元表現の教育には平面だけではなく、立体を使って教えたいと思っています。例えば、サンドブラストも行っていますが、これも絵を描かせることだけが目的ではなくて、ガラスコップのような曲面に表現したときに、実際にはどう見えるのかというのは、やらないと本当にはわからないからなんです。リアル感を持たせるためにはこういう事が必要だと考えています。
MDXで作るにはいろんな工具を使う必要があります。今、子どもたちの日常にはものづくりの機会が減ってしまって、スパナでねじを締めたことがなかったり、インチとミリの違いもわからずに入学してくる生徒もいます。材料を鋸で切り出したり、寸法をはかるのに曲尺やノギスを使うことも良い体験になっています。
●導入にあたっての選定理由
清水工業高等学校時代に導入されたので、詳しくわからない部分もありますが、科の生徒にとっては機械加工、特に旋盤やフライスなどはなじみが薄いので、生徒にも使いやすい機械として導入されたのだと思います。「普段使っているパソコンがやってくれるんだよ」と言うと生徒も取り組みやすいですね。
●不安と対応策
最初は、どんなツールが要るのかもわからず、ツールの寿命や材料費などランニングコストと加工時間の見当がつきませんでした。教えに来ていただいてから、自分でも使い始め、さらに全国工業高等学校長協会主催のローランドの講習会に参加して、不安を解消することができました。長時間かかるものも、仕掛け方の判断ができるようになって、製作時間の目途がつくようになりました。
●今後の展開
現在はCGやCADも授業では教えていませんが、これまでの活用を基にして「3Dのものづくり」教育を深めたいと考えています。そのための提案をできるように今後、研究・検討していく考えでいます。
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